こんにちは!開発くんです^^



今までの国際協力・国際開発といえば、JICAや国際機関といった援助機関が中心となって住民への教育サービスの提供だったり、農家の所得向上を狙った技術を伝達してきましたが、昨今の途上国への民間投資の増加により、その様子は変わってきています。
(出所:外務省)
上図を見ると分かるように(2013年とちょっと古いですが)、民間投資が徐々に増えてきており、政府資金(ODA等)を超えてきていることが分かります。これが2019年の今だと、民間投資が政府資金を大幅に超えていることは容易に想像できると思います。

JICAも2010年からBOPビジネスの支援を行っていたようです(途上国の課題解決型ビジネス(SDGsビジネス)調査(旧:協力準備調査(BOPビジネス連携促進)))。
ただ、その後は、民間連携はあまり聞かず、少し落ち目だったと思います(個人的見解)。
しかし、最近は、安倍首相の意向もあり、日本の技術を海外(主に途上国)に輸出しようということで、JICAでも民間連携が活発になってきました。
それに伴って、JICAから民間連携の求人が出てきており、開発くんのTwitterで宣伝をしています。
民間連携に関心がある方にチャンスな求人情報。名古屋勤務やろうけど、募集人数が数名、職務経験も2年以上なので、国際協力の世界に入りたいという方には、かなりオススメ。https://t.co/WJxns04kXi
— 開発くん (@jp_consultant) July 1, 2019
今度は、JICA関西から民間連携の求人情報!!ほんと、民間連携の勢いは凄いー。いつまで持つかわからんので、民間連携に興味ある人はすぐ申し込んだ方が良い! https://t.co/gSu2mbMsKx
— 開発くん (@jp_consultant) July 17, 2019
ということで、今回の記事では、
民間連携に興味のある方にとって、なぜ今がオススメなのかを話したいと思います!!
応募条件が比較的易しい

皆さんもご存じのとおり、国際協力・国際開発業界では、応募条件が比較的高くなる傾向にあります(例、修士号、専門性、業界の職務経験など)。
しかし、JICAから出ている最近の民間連携の求人情報では、応募条件がこれ以上ないくらい易しくなっています。
- 必要な語学力:TOEIC730点以上
- 類似業務経験年数: 国際協力の知識及び同分野で2年以上の実務経験、または、民間企業等で2年以上の勤務経験があることが望ましい。
- その他必要な業務経験・能力:ODAに関する職務経験を有することが望ましい、日本語及び英語での業務遂行が可能であること、基本的なパソコン操作ができること、国内外出張に支障がないこと。

次の民間連携のポジションに繋がる(可能性が高い)

さらに、こういったポジションの経験を持つと、同じような次のポジションに繋げやすくなります。

その理由は、
内部手続きを知っているからです。
JICAで案件を進めるために必要な内部手続きは複雑らしく、外部の人がパッと入ってきてすぐに理解できるというわけではないようです。
さらに、JICA職員は一人ひとりに与えられる案件数が多くて忙しくなることから、中途採用者に対して十分なケアはできていないようです(中途採用者の体験談に基づく)。

そのため、案件を円滑に進めるためには内部手続に熟知している必要があることから、必然的にJICAで過去に働いたことがある人は採用されやすくなります。


キャリアの幅が広がる

上で少し書きましたが、国際協力・国際開発のポジションは、そのポジションに就くのにその職務経験が必要という、新卒などの未経験者にとってはある種の矛盾が起きています。
そのため、国際協力・国際開発を志望していたものの、民間に行ってしまった人は、こっちの業界に来るのが難しかったと思います(途上国経験がないとか専門性がないとかの理由で)。
しかし、JICAの民間連携で求められている条件は比較的緩く、1度経験を積んでしまえば、同じように民間連携をやろうとしている国際機関、NGO、開発コンサルタントに転職しやすくなり、キャリアの幅が一気に広がると思います。
JICAで働くということは、開発コンサルタントから提出されるプロポーザルの評点にも関わることがあり、その点に関して、開発コンサルティング会社からは非常に重宝されると思います。

民間連携の流れが今後数年(上手くいけば10年単位?)で続くと予想されるので、参入しやすい今がオススメです!
日本各地を楽しみながら仕事ができる(個人的理由)

最初の求人情報は中部、次は近畿とくると、中国、九州、東北などの求人情報も出てくる可能性は少なからずあります。
それら求人が出てくるということは、日本各地を転々としながら食べ繋ぐことができるということです!この仕事をやっていると、世界はあちこち行くけど、日本はあまり周ったことがないという人がいます(開発くんを含む)。
なので、こういう機会を生かして、日本各地を巡り、おいしいものを食べ、観光名所を回りながら、2年ぐらいのペースで職場を変えていくのは人生的に楽しいんじゃないでしょうか。

まとめ
最近、民間連携に興味のある学生・社会人が増えてきたので、今回の記事では民間連携に関わってみたいなら、今がオススメです!という話をしました。
民間連携をやるために民間側からのアプローチするという方法も、もちろんあります。


というわけで、今回の貴重な機会を使って、国際協力・国際開発を志望していて社会人経験2年以上ある人は、援助側の世界に入ってみてはいかがでしょうか。
民間連携の求人に興味を持った方は ⇒ JICA関西の民間連携の求人
国際協力・国際開発の仕事(特に開発コンサルタント)の探し方は ⇒ 開発コンサルティング会社への就職・インターンに必要な情報収集の仕方教えちゃいます!